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【M&A成功の秘訣】M&Aアドバイザーを使い分けろ!

スモールM&A

事業承継・M&Aの成功は

M&Aアドバイザーの使い分けにかかっている!?

今回は「M&Aアドバイザーを使い分けろ!」について、解説します。

事業承継・M&Aの成功は、M&Aアドバイザーの選定にかかっていると言っても過言ではありません。

これは、売り手側だけではなく、買い手側にも言える事で、状況に応じてM&Aアドバイザーを使い分けることが重要です。

今回は、「M&Aアドバイザーの分類」「M&Aアドバイザーの使い分けの重要性」にスポットを当て、「M&Aアドバイザーの使い分け」についてを、解説して行きます。

《参考記事》

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M&Aアドバイザーの使い分け

それでは、「M&Aアドバイザーの使い分け」の解説して行きます。

※解説の中に、参考記事のリンクも記載してます。併せてご覧ください。

M&Aアドバイザーは3つに分類される

M&Aアドバイザーは、大きく分けて3つに分類されます。

それぞれのM&Aアドバイザーの特長は以下の通りです。

大手M&A仲介会社

第一に、大手M&A仲介会社です。

大手という事もあり、弁護士、税理士、公認会計士などの士業も多く所属しており、独自のM&Aノウハウやネットワークを駆使し、主に大型案件(取引価額1億円以上)を成約させています。

皆様もテレビCMやネット広告などで、一度は見たことがあるのではないでしょうか?

経験豊富なM&Aアドバイザーが、M&Aだけではなく、株価評価(または事業価値評価)、デューデリジェンス(買収監査)、PMI(ポスト・マージャ―・インテグレーション)、案件ソーシングなど、M&Aの付随業務についてもオールインワンでトータルサポートしている事が強みとなっています。

大型案件の成約を得意としていることから、M&A成功報酬についても高額で、最低報酬は、1,000~2,000万円となっています。

《参考記事》

デューデリジェンス(買収監査)って……何!?

デューデリジェンスの種類7つ 

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M&A手数料はどのくらいかかるの?

スモールM&A報酬

業種特化型M&A仲介会社

第二に、業種特化型のM&A仲介会社です。

飲食店、IT、製造業、介護施設、士業事務所など、各業種に専門特化したM&Aアドバイザリー業務を得意としています。

業種に特化していることから、M&Aの成約形態は同一業種同士となる事が多いのが特徴です。

M&A報酬については、各M&A仲介会社で異なり、受付可能な案件規模も様々です。

《参考記事》

M&A手数料はどのくらいかかるの?

スモールM&A報酬

小規模事業専門のM&A仲介会社

第三に、小規模事業専門のM&A仲介会社、いわゆるスモールM&Aアドバイザーです。

一般的に、取引価格1億円以下の事業承継・M&A(スモールM&A)のアドバイザリー業務を行い、小規模であれば業種を問わず、業務を受託する傾向にあります。

取引価額1,000万円以下の案件(マイクロM&A)や、個人事業の事業承継・M&AをサポートしているM&A仲介会社もあり、スモールM&Aの成約には欠かせない存在となっています。

M&A報酬は、最低報酬として100~300万円でM&Aアドバイザリー業務を提供している会社が多く、一般的に法人よりも、弁護士、税理士、公認会計士などの士業事務所がM&Aアドバイザーを担っているのが特徴です。

《参考記事》

スモールM&Aとは?

マイクロM&Aとは?

スモールM&AとマイクロM&Aの違いとは?

スモールM&Aアドバイザーとは?

3種のM&Aアドバイザーの使い分けが重要

3種のM&Aアドバイザーをご紹介しましたが、M&Aの成功のためには使い分けが重要となります。

売り手側と買い手側に分けて解説しましょう。

売り手側のM&Aアドバイザーの使い分け

まず考えて頂きたい事は、自社の規模感です。

中小企業の中でもそれなりの規模感があり、M&A報酬についても問題なく支払う事が可能であれば、大手M&A仲介会社に依頼し、小規模企業、個人事業などの小規模事業者であれば、小規模事業専門のM&A仲介会社に業務委託する事が最善でしょう。

これについては、規模の大きな会社であっても、事業譲渡スキームで一つの事業部などの売却であれば、取引価額もそれほど大きくならない事が多いため、スモールM&Aアドバイザーに依頼する事が選択肢として最良となります。

また、同一業種への売却希望という事であれば、業種特化型M&A仲介会社への依頼が最良となります。

彼らは専門業種の事業承継・M&Aに精通しているため、交渉や手続きもスムーズに実行する事が可能です。

《参考記事》

M&Aの進め方ー売り手編

M&Aスキームとは?

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買い手側のM&Aアドバイザーの使い分け

上記同様、第一に規模感を念頭に置く事が重要です。

大手企業が社運をかけて他社を買収するという事であれば、大手M&A仲介会社に依頼する事が一番の近道であり、小口の案件を毎年、数件づつ成約させて行くという事であれば、小規模事業専門のM&A仲介会社に相談する事が最良です。

買収業種を絞り込みたいのであれば、業種特化型M&A仲介会社への依頼が最善となり、依頼したM&A仲介会社が保有する売却案件が多い場合は、選択肢も広がり、買収の可能性も高まります。

また、個人M&Aの場合において、買収業種を決め打ちしたい時は、業種特化型M&A仲介会社、且つ、スモールM&A案件の取扱が可能な先に相談する事が、M&A成功の近道となるでしょう。

《参考記事》

M&Aの進め方ー買い手編

事業承継・M&Aを失敗しないための注意点 記事一覧

 

まとめ

以上、「M&Aアドバイザーを使い分けろ!」を、ご説明しました。

まとめますと、

  • M&Aアドバイザーの3つの分類
  1. 大手M&A仲介会社
  2. 業種特化型M&A仲介会社
  3. 小規模事業専門のM&A仲介会社
  • 3種のM&Aアドバイザーの使い分けの重要性
  1. 売り手側のM&Aアドバイザーの使い分け
    まずは規模感を考え、その後、譲渡スキーム、業種に応じてM&Aアドバイザーを選定する事が重要。
  2. 買い手側のM&Aアドバイザーの使い分け
    上記同様、まずは規模感を考え、その後、譲渡スキーム、業種に応じてM&Aアドバイザーを選定する。
    特に業種を絞ったM&A戦略をとる場合は、業種特化型M&A仲介会社への依頼が最善である。

M&Aアドバイザーの選定については、一度、色々なM&Aアドバイザーと面談し、M&A仲介会社の方針や、担当者との相性を確認する事が重要となります。

自社にあった最も信頼のできるM&Aアドバイザーを選定し、状況に応じて使い分けることが事業承継・M&Aの成功の秘訣なのです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

他の関連記事もご覧いただけますと幸いです。

また次の記事でお会いしましょう。

それでは。

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