事業承継・M&Aを失敗しないための注意点 第2回「秘密保持の重要性」
今回はM&Aを実行する上で、最も重要な「秘密保持」についてご説明していきますが、案外ここの部分を理解されていない方が多く、売り手、買い手双方どちらも注意していただきたいところです。一般的に、M&Aに関する情報は、適切な時期まで社内外への公表しません。特に売り手側にとっては、M&A交渉を行っている事が社内外へ知れてしまうと、取引先との信用不安や社員のモチベーションの低下、離職につながるなど、経営自体が傾いてしまう可能性があります。また、買い手側にとっても、売り手側の価値を適切に判断し、M&Aを円滑に進めるためにも、社外秘として情報漏洩対策を講じておく必要があります。この「秘密保持」について違反があると損害賠償請求を受ける事もあり、この部分については、細心の注意をもって事業承継・M&Aに取り組んでいただきたいところです。
2021.04.14
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