税理士・会計事務所より、顧問先の事業承継・M&Aのご相談をいただくことが多いのですが、どこの事務所でも共通したお悩みがあるようです。

それは、

「税理士・会計事務所の人材不足」

と、いうお悩みです。

税理士先生側も、私が事務所の訪問頻度が多いのをご存じなので、だれか良い人がいたら紹介して欲しいという、ご依頼もいただくぐらいです。

ではなぜ、税理士・会計事務所は人手不足で悩まれているのでしょうか？

税理士・会計事務所の人手不足

ここでは、税理士・会計事務所の人手不足の原因、解決方法そして、人手不足解消による新たな収益の獲得方法をご説明します。

税理士・会計事務所の人手不足　３つの原因

税理士・会計事務所の人手不足の原因は主に３つ挙げられます。

１⃣ 会計人の減少

税理士・会計事務所の人手不足だけではなく、一般企業でも経理人材が不足しています。

税理士受験者数が平成22年より減少傾向というのもありますが、職種においても財務・経理を希望する人は減少傾向なのです。

2⃣ 大規模事務所の増加

近年、M&A市場が活況という事は、ご周知のことですが、士業事務所のM&Aも増加傾向にあります。

買収により事務所規模が大きくなるほど、採用エントリーされやすく、人材は大規模事務所に流れます。

そうなると、中小規模の事務所はますます人手不足となり採用合戦となるのです。

3⃣ 即戦力が欲しい！

どこ業界でも即戦力の採用に力を入れていますが、特に税理士・会計事務所の業務は専門性も高く、明確なキャリアパスがないと未経験者の採用ができません。

ただでさえ人手不足の業種にもかかわらず、経験者の採用となるとさらに採用は難しくなるのです。

税理士・会計事務所の人手不足の3つの解決方法

税理士・会計事務所の人手不足の解決方法は主に３つ挙げられます。

1⃣ 未経験者の採用

人材難を克服している事務所は、未経験者の採用を積極的に行っています。

保険、金融機関など近しい業界だけではなく、業界問わず、コミュニケーション能力の高い、サービス業や営業職の中途採用を実施しているのです。

2⃣ キャリアパスが明確

キャリアパスが明確だと、未経験者の採用だけではなく、新卒採用も可能となります。

近年、一般の中小企業でも、キャリアパスの構築には力を入れており、求職者もエントリーしやすい環境づくりをしているのです。

3⃣ 事務所の特色を明確にしている

企業カラーを明確にしている会社ほど、採用に成功しやすいものです。

税理士・会計事務所も例外ではなく、事務所の特色を明確にして求職者へアピールする必要があります。

税理士・会計事務所の人手不足解消による収益アップ！

税理士・会計事務所の人手不足が解消されれば、その人材リソースを新たなビジネスに注入ことも可能です。

おすすめさせていただきたいビジネスは、顧問先への、事業承継・スモールM&Aのアドバイザー事業の実施です。

中小零細企業・個人事業主を数多く顧問されている税理士・会計事務所の新たな収益源として、事業承継・スモールM&Aに目を向けるべきです。

まとめ

以上、税理士・会計事務所の人手不足の原因、解決方法そして、人手不足解消による新たな収益の獲得方法をご説明しました。

ここで、重要なことは税理士・会計事務所も一般企業同様、変化に対応しなければ生きていけないという事です。

採用方法のみならず、運営方針、収益獲得方法など見直すべき部分は多々あるでしょう。

顧問先の事業承継・スモールM&A事業は事務所の新たな収益源に十分なりえます。

M&A市場が活況の中、むしろ顧問先の事業承継・スモールM&A事業に参入しないことは、事務所収益の減少に歯止めをかけれません。

社会・経済情勢が目まぐるしく変化する中、税理士・会計事務所もこれまで以上の転換期にあるのではないでしょうか？

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